株式会社ダニエルが設立されるまでの歴史は横浜開港と深いつながりを持っています。
横浜元町のクラシック家具「ダニエル」ができるまで、そして、設立後のあゆみをご覧ください。
沿革
- 1854
- ペリー提督 横浜上陸
随行画家:ハイネの石版画
“ペリー提督 横濱上陸”
- 1858
- アメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスと通商条約締結。
- 1859
- 横浜開港
- 1860
-
- 横浜開港にともない住民達は移住させられ“横濱本村” と呼ばれた。(明治維新の頃“元町”と改称される。)

- 1863
-
英国人ゴールマンが馬具職人・原 安造に椅子の張替を依頼。
これが後の“横浜洋家具”の原点となる。
ダニエルの礎をつくった咲寿武道
日本の洋家具はゴールマンにより横浜に種をまかれ、職人達が実体験を通じて会得していきました。しかし、地震や敗戦により一時は衰退してしまいます。
これを再興させたのが富沢市五郎(府立東京高等工芸学校教授・三光家具経営 兼 デザイナー)です。 彼は横浜家具を再興させたばかりか、その質を模倣から創造へとレベルアップさせました。 弟子の石川謙蔵が天皇陛下儀式用御椅子、ホテルニューグランドの家具などを設計しています。後に彼はダニエルでデザインの指導に当たりました。
一方、1948年神奈川県需品共同家具組合理事長に就任した咲寿武道はその後、協業組合ヨコハマクラシック家具をつくり、技術の保存と品質向上に努め、今日のダニエルの基礎をつくりました。 また、三光家具の隣家の(株)イズミ家具インテリアに勤務する咲寿武道の甥・高椅保一には、富沢から「本物の家具を、世界に誇れる品質を」と横浜洋家具の思いと夢を託されたのです。
ダニエル創始者 咲寿武道の略歴
1945 |
湘南木工株式会社 設立 |
1948 |
神奈川県需品家具工業組合理事長に就任 |
1968 |
(社)全国家具工業組合会長に就任 |
1973 |
株式会社ダニエル 設立 |
1999 |
湘南木工株式会社と株式会社ダニエル合併:株式会社ダニエル |
- 1865~
1868
-
- 外国人居留地が関内地域から山手地区に拡大される。
横浜開港に際し、横浜村の住人は山手の山すそに移住しました。ここから元町通りが発達したのです。
- 1872
- 新橋~横濱間に横浜開港 鉄道が開通。
- 1874
- 英国人モースが居留地内にEGAモース商会を開業。
本国の家具輸入販売と家具修理を兼業した。
- 1877
-
元町に西洋家具店が多数開店。
ジョサイア・コンドル氏が明治政府の招きで来日。
“日本建築界の父”ジョサイア・コンドルと咲寿武道
“日本建築界の父”と称される英国人ジョサイア・コンドル氏は、明治政府の招きで工部大学校(現、東大建築科)で西洋建築を教えるために来日しました。
ジョサイア・コンドル氏の家族
コンドル氏は当時、英国でソーン賞(建築界の登竜門)を受賞した新進気鋭の建築家でした。後に辰野金吾、片山東熊を始めとする日本建築界草創期の多くのリーダーを育てることとなります。彼は日本でも、上野の博物館、鹿鳴館、神田ニコライ堂、三井倶楽部を始め数多くの建築作品を残しています。
後の時代、このコンドル氏と姻戚関係にあった咲寿武道氏が創始者となり、現在のヨコハマクラシック家具:ダニエルの礎をつくったのです。
- 1894
- 外国人の土産用・輸出用の和洋折衷家具の生産工場ができる。
家具には彫刻を施した。
- 1897
- 横浜の西洋家具職人は“横浜西洋家具職工同盟会”を結成。
- 1901
- 横浜に“彫刻家具組合” 創立。
- 1912
- “横浜挽物業組合” 創立。
- 1921
- 横浜市内の家具商は36軒(洋家具19軒、彫刻家具5軒)
- 1925
- 横浜指物組合、横浜西洋家具商組合設立。
合資会社湘南木工設立。
- 1930
- 横浜市内の家具商49軒(洋家具31軒、横浜西洋家具製造組合員数120)
- 1935
- 元町の洋家具店19軒。
- 1938
- 横浜木工家具工業組合が設立。
- 1941
- 日本軍がハワイ真珠湾を攻撃。
- 1943
- 8月「有限会社湘南木工」設立。
- 1945
- 5月戦災により工場焼失。
9月 横浜市西区岡野に工場再建。
- 1945
- 「湘南木工株式会社」設立。(株式会社に組織変更)。
- 1950
- 咲寿武道氏「神奈川県需品家具工業組合理事長」に就任。
咲寿武道氏・三光家具の宮沢市五郎氏の努力により衰退していた「横浜洋家具」を復興。
- 1967
- 11月横浜元町の小売店鋪「泉屋」を買収。
「株式会社イズミ家具インテリア」に名称変更し傘下に。
- 1968
- 咲寿武道氏「(社)全国家具工業組合会長」に就任。
- 1970
- 神奈川県家具工業組合内で“クラシック家具グループ研究会”が始まる。
- 1972
- “協業組合ヨコハマクラシック家具グループ”設立。
- 1973
- 株式会社ダニエル設立
4月横浜クラシック家具「ダニエル」全国市場へ販売開始。
- 1974
- 1月伊勢原市鈴川「工業団地」内に湘南木工株式会社工場建設。
7月 帝国ホテルシアターでダニエル新製品発表会。
- 1977
- イーセンアレン社と提携 4月アメリカのホームファニシングの世界を日本に紹介。
- 1979
4月東京都中央区晴海ジャパンインテリアセンター(JlC)に「ショールームダニエル晴海」開設。
- 1981
- 渋谷「パルコPart3」オープンにともないアンテナショップ「パンハウス」開設。
- 1982
- 新シリーズ「エトランジェ」発売。
- 1994
- アンテナショップを統括し、東京都新宿区のリビンダセンターOZONEにショールーム「ダニエル東京」開設。
- 1996
- 5月「ダニエル元町」(ショップ名称)リニューアルオープン。
- 1997
- 1月アメリカソリッド家具トップメーカー「ステイックレー社」「ヘンケルハリス社」と業務提携。
「Stickley & Missionstyle」WEBサイト
- 1998
- 時代の二一ズに応えた「家具の病院」開設。
横浜001グッズ・第1期認定商品として認定。 第13期「石坂浩二賞」受賞
WEBサイト
- 1999
- 4月装節用暖炉トツプメーカー アメリカ「RUSTlC-CRAFT」の日本総代理店として業務提携。
- 7月 企業競争カ強化のため「株式会社ダニエル」と「湘南木工株式会社」を合併。
新会社「株式会社ダニエル」資本金 6,450万円。
8月 航空会社のファーストクラスシートのプロートモデル製作。
10月 モーションチェアのトツプメーカー アメリカ「レイジーボーイ社」と業務提携。
リクライニングチェア&ロッキングリクライナー「レイジーボーイ」特設WEBサイト
- 2000
- 10月アメリカトラディショナル家具トップメーカー「スティックレー社」と日本総代理店契約。
- 2002
- 12月英国「アーコール」社と日本総代理店契約。
- 2003
- 「家具の学校」開校。
- 2005
-
- 「ダニエル虎ノ門ショールーム」開設。

- 2006
- 「ヨコハマ山手物語シリーズ」発表。
- 2009
- 横浜開港150周年記念イベント 新宿パークタワーオゾン・ギャラリー3にて開催
- 2010
「ニコルス&ストーン社」のボストンロッカー日本初入荷。

6月 上海万博関連事業「横浜ウィークin上海」にダニエル家具出展。
11月 横浜開催APEC(アジア太平洋経済協力会議)国内唯一の家具出展。
- 2011
- 4月横浜市・相模女子大の産学官連携プロジェクト参加。
5月 「平成23年JAPANブランド育成支援事業」の採択を受ける。
横浜クラシック家具・ダニエルとして海外市場に向けた一歩を踏み出す。
- 2012
- 伊勢谷友介が代表を務める「リバースプロジェクト」、様々な アーティストや職人と連携し、日本を拠点にデザイン活動を行っているオフィス「リーフデザインパーク」と連携。

- 2014
- 新シリーズ「CAMOME」を発表
ダニエルの職人とリーフデザインパークのデザイナーがコラボレーションで実現した
新しいダニエルシリーズ

WEBサイト「CAMOME-JAPAN.com」
- 2015
4月 英国アーコル社より安積朋子さんの「FLOW」チェア発売
9月 横浜市鶴見区 総持寺改修工事施工 家具納品
10月 主催イベント「デザインアトリウム東京」を新宿OZONEで開催
12月 「ダニエル大阪」閉店
- 2016
10月 装飾暖炉発売・ディンプレックス社と業務提携
11月 伊勢丹新宿店英国展 安積朋子さん新作発表イベント
アーコール社 エドワード社長来日
ブルーボトルコーヒー アーコール商品納入

- 2017
- 4月 旧吉田茂邸 家具復刻・製造納品

10月 神戸・大丸ミュゼール内にLA-Z-BOYギャリー開設
- 2019
2月 横浜三渓園内 上海横浜友好園改修
11月 山の上ホテル改修工事 家具納品・修理修復